5月に入って待ち遠しいのがGW。
2021年は1日と2日が週末と重なるためなんと5日間の連休になります。
上手く有給休暇と合わせれば11日間にも及び、ちょっとした優雅な日々を過ごせそうですね。
特にその年働き始めた新入社員の方にとっては、気を張っていた日々だったと思うので、この長期休暇は待ち遠しいかと思います。
しかし場合によっては、1日は【メーデーの日】に強制参加なんてこともあるかもしれませんよ(笑)
そこで今回は学生の頃には気にも留めなかった5月1日の【メーデーの日】について新社会人になった今、しっかりと知ってほしいと思いましたのでご紹介したいと思います。
メーデーの意味を知っている?その由来や歴史から紐解いてみた
学生の頃にはGWの一部としてとらえられている学生さんを多く見かけるのですが、残念ながらまったく『違います!!』
また社会人の方においてもデモやストライキを起こす日と、当事者でありながら我関せず…といった態度を取っていらっしゃる方もチラホラ見かけますが、働く人にとってとても大切な日になることを知ってもらいたい!!
そこでまずは知らない人のためにメーデーの日について様々な観点よりみていこうと思います。
メーデーとは?
英語にすると【MAY DAY】五月の日といい、5月初めの1日に行われる労働者の祭典を指します。
これは日本だけでなく世界各国で同日に行われているのですが、それぞれの国々で違った祝い方をしています。
例えば西ヨーロッパ諸国では、夏の訪れを祝うという意味を持たせた日ですが、東ヨーロッパ諸国では労働者が一丸となって、働くことにおいての正当な権利を求めて、行進や集会などを開き活動する日となっています。
メーデーの由来
メーデーはアメリカが発祥の地で、1886年の5月1日に初めて実施されたようです。
実施したきっかけとなったのが日々の労働時間、当時、人々の働く環境とても厳しく、1日に12~14時間の労働は当たり前の時代だったそうです。
現代の日本でも労働時間の問題は今でも深く根付いており、たびたび【過労死】などと新聞にも取り上げられそれを見るたびに(日本で働くのはしんどい…、海外の労働環境を見習って欲しい)と思っていましたが、約35年前までは世界各国どこも同じ環境下にあったことに少しびっくりしてしまいました。
そこで労働者たちは一致団結し【第一の8時間は労働に、第二の8時間は休息に、第三の8時間は自分たちのために】というスローガンを掲げ国に対し、8時間労働制の制定を訴えたことがはじまりです。
このスローガンは多くの労働者の賛同を得ることとなり、おおよそ35万人にも及ぶ大規模なストライキになりました。
しかし、大きなストライキを起こしたからと言ってすぐに制定が変わるわけでもなく。
それでも労働者達は諦めることなく、毎年5月1日に決まってストライキやデモを起こし声を上げて訴えたと言われています。
メーデーの歴史
そしてのちにこの声はアメリカだけでなく、同じ労働環境もとで働くヨーロッパへと広がりをみせました。
第二インターナショナルの発足大会において、アメリカで掲げられていたスローガンの承認をきっかけにどんどんとその訴えは世界へと広がっていくことになります。
ロシア革命や世界恐慌後のファシズムの台頭と様々な情勢に紆余曲折するメーデーでしたが、現在では国際的な祭典の日と認定され約80カ国以上の国々が5月1日を祝日に定めています。
海外ではあまり長時間労働というイメージがありませんでしたが、昔は日本と大差なかったことに驚きを隠せませんね。
また訴える行動としてデモやストライキがありますが、メーデーが本来はお祝いの日という事を念頭に置いておきましょう。
世界各国メーデーの日は祝日が多い、日本が休みじゃないのはなぜ?
世界の多くの国で祭典の日とし5月1日を祝日と定めているのですが、実は日本では祝日とされていません。
え!?と思われるかもしれませんがでは何故休みとされていないのでしょうか。
その理由に日本の祝日の一つ【勤労感謝の日】があります。
勤労感謝の日について
日本では1年を通して年内最後の祝日となる、11月23日【勤労感謝の日】。
勤労感謝の日とは『勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日 』とし1948年に制定されています。
そう!!仕事をすることで成し得た成果や実績をみんなで称えあい感謝する日ということで、メーデーに類似した祝日になります。
そのため同じ祝日は2つ必要ないと、5月1日のメーデーは祝日に制定されていないと考えられます。
日本でのメーデー
しかし祝日でないものの、日本でも世界同様にメーデーの日に活動をしています。
規模は世界と比較すれば小さくはなってしまいますが、労働組合が再編されたこをきっかけに日本労働組合総連合会(連合)・非連合系の全国労働組合総連合(全労連)・全国労働組合連絡協議会(全労協)と各労働組合によって行われています。
しかし近年では労働組合への参加率が低下しており、参加者が減少の一途を辿っており活動はどんどんと小さくなってきているようです。
まとめ
適切な労働環境があるからこそON&OFFのメリハリで仕事にも精が出ると私は思っています。
しかしその環境が整ってないところも多いにも関わらず、それが一般的になってきている日本。
海外の人々が「日本人は勤勉だ」「働き過ぎ」という言葉をよく耳にしますが、メーデーの活動が縮小されていることも原因のひとつかもしれませんね。
おすすめの記事
コメント